ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
「もしもし?あっ!お疲れ様。うん・・、うん?あー、うん・・・、大丈夫だよ―。はい、はい―」

奈緒の電話が終わるのを、それぞれに無言で待っていた3人。

そこに奈緒が恐る恐る口を開いた。

「あのさ・・・、旦那が仕事早く終わったから来るって・・・、いいかな?」

奈緒は不器用に笑顔を振り撒いた。

愛華も勇気も返事をしないで、ただ瀬那を見る。

奈緒は愛華と勇気を見たあと、その二人の目線の先―、

瀬那に顔を向けた。

瀬那は緑茶ハイのグラスを見ながら

「―すっかり濁っちまってんな、これ」

と呟いた。

気まずい雰囲気に愛華が言う。

「瀬那―、いいよ、ね?」

愛華は精一杯明るく振舞った。

瀬那は残った緑茶ハイを飲み干し

「いいも何も返事しちまったんだろ」

瀬那は努めて冷静に言ったつもりだった。

「―ごめん」

タイミング悪く奈緒が謝った。

「はあ?何謝ってんだ?自惚れてんじゃねーよ!」

「自惚れてなんかないもん!!」

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