ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
しかしかなり雰囲気がほぐれた。

マスターの天然が大事な時にはいつもみんなを和ませた。

「せーなちゃん♪あたしもまぜてよ」

愛華は息を弾ませながら言った。

「―おまえら馬鹿だろー、お人よしにも程があるぜ、まったく!大体、あいつらどうしたんだよ」

「あんなぎこちない二人と一緒に飲んでたって面白くないもん。抜けだしてきた。」

愛華は笑った。

「ほんと、ほんと。あんなのが結婚だったら俺は一生独身でいいや」

勇気も毒を吐き笑った。

瀬那はおしぼりで顔を隠しながらふざけた様に言った。

「おまえら奈緒さんの悪口言うんじゃねーよ」

「せなー、泣いてんなー!!」

愛華がするどく突っ込んだ。

すると瀬那がおしぼりを愛華に放り投げた。

「あー? 誰が泣いてるって?
つうか、神聖なる場所で大声だすんじゃねーよ。マスターにおこられっぞ!」

瀬那がそういうと愛華と勇気はマスターを見た。

マスターはやはりグラスを磨きながら、しかし口元は微笑んでいるように見えた・・・。

20分くらい3人ではしゃいでると、

勇気はまた寝てしまった。

「ったく、よく寝る奴だな―、・・・俺のためにきてくれたんだもんな」

瀬那はジャケットを脱ぎ勇気の背中にかけた。

「ねえ、瀬那―」

「ん?」
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