ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
<They understood each other instantly.・心が通い合う>


「瀬那―、結婚しよう―」

「奈緒―」

とっても好きな人がいる・・

なんて素敵なことだろう。

どうにもならない恋がある・・

ああ、なんて辛く切ないんだろう。

好きを越え、愛し愛され、

だが二人の想いは叶わない。

その切実であり、切なくもあり、また結婚を通して人生とは何か、

生きるとは何かを描いた暗い物語である。

奈緒と瀬那は何年も前からの友達だった。

若かりし日に二人は知り合ったのだ。

瀬那の田舎の母が体が弱く、瀬那は将来田舎に帰らなくてはいけない。

奈緒の親も体が弱い。

だから奈緒は瀬那について田舎に行くわけにはいかないのだ。

二人の分かれ道は、二人が選べたのではなかったのだから別れていなかったのかもしれない。

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