ソウルメイト~男女の親友ってあるの?
二章…風と愛
俺と奈緒は次の年から一緒に花火を見に行くことはなかった・・・

約束する事は簡単だけど、人生なんてそんな思った通りにいくものじゃない。

俺は改めて痛感した。

ようやく奈緒と上手く行き始めたのに・・・。

だけどまあ、そんなものだとも、頭の中では気づいていた。

それだけに、そんなにショックはなかった。

違う高校へと進んだ俺たちが、自然と離れていくことには何の不思議もないしな。

ごくありふれた二人だったということ。

ただそれだけだった。

奈緒にも幸雄にも、もちろん麻紀にも会わなくなって・・・

俺は高校を卒業し、就職した。

俺は特にやりたい事もなかったが、この時も学校の勧めで一応就職したんだ。

でも,すぐにやめる事になる。 

一番の原因は女。

一人の女によって人生を左右され、心に傷を負うことになったんだ。

それまで人を疑うことはなかった俺だけど、

【俺の人格が全く別のものへと変わる出来事が起きたんだ】

奈緒以上にこんなに人を好きになれるなんて…

毎日会いたい。

ずっと一緒にいたい。

そう思わずにはいられないほどの女が突然現れた。

俺は偶然で運命的な出会いだと思っていたんだから、
腹のなかじゃ涼子は大笑いだったんだろうな。

“男なんてみんな馬鹿”

“所詮、人間なんて孤独なのよ!”

<ふざけんな!!>

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