【短編】眠り姫に口付けを。




そもそも文化祭だって何だって、

行事なんかに参加したことなんて今まで一度も無いし、


そんなこんなでもう僕はこの高校で三年目を向かえてるし。



「……って、高宮くんはそんな暇じゃないよね…」

薄らと微かな笑みを浮かべながら彼女は言うと、


そのまま僕が最初に見た時みたいに芝生に寝そべった。




だからなんとなく僕も支えにしていた手を引っ込めて同じように寝そべる。



「暇じゃないって?」

とりあえず言葉を繋ぐ。


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