【短編】眠り姫に口付けを。
身近な友人であったり、
誰よりも心を委ねた相手でも。
変わらずにある想い。
それ自体が存在しないんだから。
「言葉には出来ないよ……きっと、その相手のどんな所も受け入れられるんじゃないかな」
すると彼女は目を閉じた。
「相手が悲しかったら自分も悲しい」
「嬉しかったら…嬉しい」
「笑ってたら自分も笑顔になれて」
そう、どこか嬉しそうに。
そんな彼女の横顔を寝そべったまま見つめる。