【短編】眠り姫に口付けを。
世の中で僕みたいな奴は。
ただの遊び好きな嫌な男でしかないのかもしれない。
けど僕は…
遊びが好きな訳じゃなくて。
女の子が好きな訳じゃなくて。
セックスが好きな訳でもなくて…
どうしてこんなことを、いつまでも続けているの?
そう聞かれても、
答えられそうにない。
分からない。
けど何だかそんな自分は、
足掻いて…もがいて、自分の居場所を、
自分にとっての何かを
探しているようにも見えた。