【短編】眠り姫に口付けを。
◇惹かれゆく恋心




「…で、何で嘘?」



草の上に寝そべりながら空を見上げて、


ボソッと呟いた。




「嘘じゃ…ないよ?」



和馬の言う通り。



彼女は“目立たない”ではなく“目立つ”方の分類だった。




それに彼女は“ただの演劇部員”ではなく、



“演劇部の主役”



だった。


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