【短編】眠り姫に口付けを。




僕は彼女に名前を言えずに終わる。

いつも夢は途切れた…


どうしてだろう。




違う。


僕は彼女に名前を言ったんだ。



『僕の名前は……しき、しきっていうんだよ』

『し、き?』

『うん!数字の四に、季節の季って書くの!』


そして僕はその後に…




「『眠り姫みたいだね』」


そう言ったんだ。

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