【短編】眠り姫に口付けを。
そしてもしかしたら…
彼女は知っていたのかもしれない。
僕がその時に出逢った『しき』だということを。
けど、今更僕に何が出来る。
今更何を?
拒絶。
それを無くす方法なんて、僕は知らない。
恋。
その仕方なんて、僕は知らない。
愛。
そんなもの、僕は…知らなかった。
だけど進むこの足も。
無意識に考えてしまうこの頭も。
彼女を映すこの目も。
きっとあの夢の続きを、
僕の夢の続きに繋がってる…