君の記憶…
出会い系
今から会える人募集。
名前、年、写メ着きでメール待ってます。
そう単純に書き込み返事を待つ。
携帯を閉じて数分もしないうちに、着信音が鳴り出す。
登録外からのメール音に内心毒づきながらメールを開いて、単純な会話を相手に送る。
会えればいい。
側で人の温もりに触れられれば。
それで良かった。
今まで会った中には体を重ねた奴も居た。
でもそれは更に琉依を連想させるゲームにしかならなかった…。
でも、仕事から帰り、琉依と別れたあの部屋に独りで居るのはごめんだった。