キスより甘い毒りんご
「ごめんね。男子がおうちに居るのマズかったよね?もし一緒に居るところ見られたら……結、おうちの人って今から迎えに……」
「違う!」
「え?」
白雪ちゃんがソファに座る私と結の間に割って入ってきた。
私の両肩をガシッと掴んで訴えかける。
「私、言ったじゃんっ!のののこと特別にしちゃいたいって、言ったじゃん!」
「うん、言ってくれたね」
「あのね、のの。だから私、全部知って欲しかったから今日関係者にお願いしてきたの。ほら私、今度連ドラに出るじゃない?その撮影をののに見学させてあげて欲しいって。そしたら許可が下りて。スタジオのカメラに映らないところで見学してもらえるんだよ!きっと喜んでくれるって思って……」
「え?本当に?本当にほんと?」
「うん……」
「嬉しいよ!嬉しいに決まってんじゃんっ!」
「でも彼氏居るじゃん!」
「えぇ!?そんなの関係ないよ。ねぇ、結?」
「え?あ……あぁ、それとこれとは、ね?」
「でもどんなに私の凄いところ見せたって頭の中ではこの人のこと考えてんでしょ!?」
ビシッと白雪ちゃんに指をさされた結はビクッと肩を震わせた。
″厄介オタク″って言葉なら聞いたことあるけれど
″厄介推し″!?
愛が重過ぎる推しかぁ……
オタクにとっては願ったり叶ったりなんだろうけど。
これって、どんな愛の形なんだろう?
嫉妬?
姉妹を奪われたみたいな?
「違う!」
「え?」
白雪ちゃんがソファに座る私と結の間に割って入ってきた。
私の両肩をガシッと掴んで訴えかける。
「私、言ったじゃんっ!のののこと特別にしちゃいたいって、言ったじゃん!」
「うん、言ってくれたね」
「あのね、のの。だから私、全部知って欲しかったから今日関係者にお願いしてきたの。ほら私、今度連ドラに出るじゃない?その撮影をののに見学させてあげて欲しいって。そしたら許可が下りて。スタジオのカメラに映らないところで見学してもらえるんだよ!きっと喜んでくれるって思って……」
「え?本当に?本当にほんと?」
「うん……」
「嬉しいよ!嬉しいに決まってんじゃんっ!」
「でも彼氏居るじゃん!」
「えぇ!?そんなの関係ないよ。ねぇ、結?」
「え?あ……あぁ、それとこれとは、ね?」
「でもどんなに私の凄いところ見せたって頭の中ではこの人のこと考えてんでしょ!?」
ビシッと白雪ちゃんに指をさされた結はビクッと肩を震わせた。
″厄介オタク″って言葉なら聞いたことあるけれど
″厄介推し″!?
愛が重過ぎる推しかぁ……
オタクにとっては願ったり叶ったりなんだろうけど。
これって、どんな愛の形なんだろう?
嫉妬?
姉妹を奪われたみたいな?