キスより甘い毒りんご
「ゆ……ゆいっ……ごめん、救急車呼んでもらってもいい?」
「うん」
白雪ちゃんの体を抱えるようにして頭を私の膝に寝かせた。
額にはひどい汗。
巾着の中からハンカチを出して汗を拭ってあげる。
体がすごく熱い。
事務所の人達は白雪ちゃんがグッタリしていたと言っていた。
マネさんが「脱水症状かも」って言っていた、とも……。
白雪ちゃんから連絡をもらってから一時間は経っているから
事務所を出てからはどれくらい経っているのだろう。
かなりマズイ状況かもしれない。
っていうか……マネさんが全然目を覚まさない。
呼吸はしているみたいだけど……最悪な結末が頭をよぎって、
打ち消そうと頭を横に振った。
「救急車すぐに来るって!」
「ありがとう……ねぇ大丈夫かな……」
「大丈夫だよ。大丈夫だから」
救急車が来るまでの間、結はずっと私の背中をさすってくれながら
自分のハンカチでマネさんの額を拭ってあげていた。
救急車のサイレンの音がマンションに近づいてきた時、
ホッとして身体中が脱力感に見舞われた。
「うん」
白雪ちゃんの体を抱えるようにして頭を私の膝に寝かせた。
額にはひどい汗。
巾着の中からハンカチを出して汗を拭ってあげる。
体がすごく熱い。
事務所の人達は白雪ちゃんがグッタリしていたと言っていた。
マネさんが「脱水症状かも」って言っていた、とも……。
白雪ちゃんから連絡をもらってから一時間は経っているから
事務所を出てからはどれくらい経っているのだろう。
かなりマズイ状況かもしれない。
っていうか……マネさんが全然目を覚まさない。
呼吸はしているみたいだけど……最悪な結末が頭をよぎって、
打ち消そうと頭を横に振った。
「救急車すぐに来るって!」
「ありがとう……ねぇ大丈夫かな……」
「大丈夫だよ。大丈夫だから」
救急車が来るまでの間、結はずっと私の背中をさすってくれながら
自分のハンカチでマネさんの額を拭ってあげていた。
救急車のサイレンの音がマンションに近づいてきた時、
ホッとして身体中が脱力感に見舞われた。