キスより甘い毒りんご
白雪ちゃんとマネさんが救急隊員さん達によって担架で運ばれて、
私と結も付き添うことになった。
救急車内で簡単な処置をしてくれている隊員さんの邪魔にならないように
私と結は後方でジッとしていた。
脱水症状と熱中症を併発しているらしい白雪ちゃんの全身を冷やす処置が施されていく。
目を閉じたまま静かに呼吸を繰り返す白雪ちゃんの、真っ白なはずの肌が蒸気したように赤く染まっている。
「白雪ちゃん……私がもっと早く気づいてたら……」
「大丈夫ですよ。重症には陥っていないので。すぐに救急を呼んでくれたからだよ。よく判断したね」
慰めるように言ってくれた隊員さんの言葉に胸がグッとして泣きそうになってしまう。
なんであんな状況になってしまったのだろう。
マネさんはなんで私のうちじゃなくて自分のマンションに向かったのだろう。
ううん……今はなんでもいい。
なんでもいいから二人ともどうか無事でいて……。
私と結も付き添うことになった。
救急車内で簡単な処置をしてくれている隊員さんの邪魔にならないように
私と結は後方でジッとしていた。
脱水症状と熱中症を併発しているらしい白雪ちゃんの全身を冷やす処置が施されていく。
目を閉じたまま静かに呼吸を繰り返す白雪ちゃんの、真っ白なはずの肌が蒸気したように赤く染まっている。
「白雪ちゃん……私がもっと早く気づいてたら……」
「大丈夫ですよ。重症には陥っていないので。すぐに救急を呼んでくれたからだよ。よく判断したね」
慰めるように言ってくれた隊員さんの言葉に胸がグッとして泣きそうになってしまう。
なんであんな状況になってしまったのだろう。
マネさんはなんで私のうちじゃなくて自分のマンションに向かったのだろう。
ううん……今はなんでもいい。
なんでもいいから二人ともどうか無事でいて……。