溺愛のち婚約破棄は許しません 副社長は午前零時に愛を絡めとる
両足首を抱えていた指先は果林の脹脛を撫で膝で円を描くと太腿を撫で上げた。
「・・・・・・・・!」
「気持ち良いでしょう」
果林が首を左右に振ると宗介は口元を歪め、今度は太腿の脇から撫で下ろし膝裏を突いて脹脛を軽いタッチで触れた。それを何度繰り返しただろう、果林の乳房の下には汗が滲み女性特有の香りが匂い立った。
「・・・・・・・ん」
両膝裏を抱え上げた宗介は内腿を舐め太腿の付け根で細かく震わせた。果林は背中を逸らしてその快感に耐えたが舌先が下着の縁から中へと差し込まれた瞬間、声が漏れた。
「あっ!」
「失礼」
腰を引いて逃げようとしたが宗介の手はそれを許さなかった。指先は脇を撫で上げ小ぶりな胸に辿り着くとゆっくりと揉みしだき始めた。
「ん」
上半身と下半身で交互に寄せては返す快感の波に果林の脳髄が白く霞んだ。
「・・・・・・ん」
「さぁ、脱ぎましょうか」
身が蕩け始めた果林は力無く素肌を晒した。華奢な身体に丁度良い具合の乳房。
「そ、そうすけさ」
「はい」
「そうすけ、さん、アッ!」
果林の両腕がその背中にしがみ付き宗介の名前を呼ぶ。
(・・・もう良い頃ですね)
果林の背中が弓の様に反り返ると身体が小刻みに震えた。
「も、もう無理です、やめて下さい」
その言葉に弾かれた宗介は枕の下からコンドームを取り出すと慣れた手付きでそれを根本まで被せた。
ぎしっ
昂った果林がうっすらと目を開くと宗介の唇が額をついばんだ。
「宗介さん」
「初めて見る果林さんです」
「見ないで下さい」
果林は両手で顔を隠した。
「今、私は嬉しくて」
「嬉しくて?」
「堪りません」
そう囁く宗介の面持ちは真剣だった。
「・・・・あっ」
「緊張しないで」
宗介はそれに手を添えるとゆっくりと下半身を突き出した。
「・・・・んっ」
「力を抜いて下さい」
果林の中に埋もれそれは喜びに震えた。宗介は果林の身体を突き上げたい衝動に駆られながらも耐え忍んだ。
「少し動かしますよ」
果林は顔を隠したまま無言で頷いた。宗介は膝裏を抱え上げると角度を付けながら中へと押し入った。
「大丈夫ですから」
浅く前後する腰は果林の身体を小刻みに揺さぶった。
「そんなに締め付けないで」
「む、無理です」
一度絶頂に達した果林の中はそれをゆっくりと力強く咥え始めた。
「ん!」
これまで平静を保っていた宗介だったが遂に我慢の限界を超え内壁の奥深くまでそれを挿し込んだ。
「・・・・・!」
「もう無理です、我慢出来ません、ごめんなさい」
そう断りを入れた宗介は果林の脚を大きく開かせると前後に大きく動き始めた。交わった部分から滑った体液が滲み出し淫靡な音が2人の興奮を煽った。
「・・・・・あ」
小ぶりな胸が上下に揺さぶられ果林の指先がシーツに皺を作った。
(・・・宗介さん苦しそう)
垣間見た宗介の額には汗が滲み眉は歪み口元はきつく結ばれていた。
(感じてくれているんだ)
果林の中で宗介への愛おしさが込み上げその手は自然と背中にしがみ付き爪を立てていた。
「か、りんさ」
2人が深く繋がった瞬間だった。
「あ、あ」
「んっ、んんっ」
宗介は苦悶の表情を浮かべた。下腹が打ち付けられる音が絶え間なく響き果林の足の指がグッと握られそして開かれた。激しく前後する腰、果林は腹の奥底から爪先へとアルコールが紙に染み渡る様な感覚を覚えた。
「・・・・・!」
2度目の絶頂を迎えた内壁は急激に窄んで蠢き、容赦無く宗介を根本から先端に向かって吸い上げた。
「か、果林さん」
深い呻き声を上げ果林の名前を呟くと宗介は腰を何度か震わせてコンドームの中に白濁した体液を放った。
熱を帯びた吐息がこもるベッドには、果林の隣で仰向けになった宗介の姿があった。果林はその横顔を眺め頬を指で突いた。
「なんですか」
「すごかった」
「痛くなかったですか?」
「ちょっと、痛かったかな」
「ごめんなさい」
宗介は果林の髪を撫でながら大きな溜め息を吐いた。
「私は出来るかどうか心配でした」
「38歳、あ、39歳だから?」
「5年ほどしていなかったので」
果林は目を丸くした。
「こんなにカッコいいのに!」
「ありがとうございます」
「なんで!」
「仕事の方が楽しくて」
「そうなんだ」
「それに2年前からは果林さんのことしか見えていませんでしたから」
「・・・・・・ぶっ!」
宗介は果林に向き直ると力強く抱き締めた。
「もう放しません」
「はい」
「私の果林さんです」
「はい」
ふと気が付くと内股に硬いものを感じた。
「・・・・まさか」
「今日は私の誕生日ですから!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!もう昨日になっています!」
「誕生日です!」
宗介は果林に覆い被さった。
(んんん)
翌朝、果林がベッドから起き上がるとそこには乱れに乱れたシーツ、首筋以外に花咲くキスマーク、髪の毛はボサボサだった。
(いない)
そこに宗介の姿は無かった。果林は脱ぎ捨てたキャミソールとパンティーを探した。それはリビングのソファの上に綺麗に畳んで置かれていた。
(やはりマメだ)
それをむんずと掴み上げると素裸のままシャワールームへと向かう。日頃から口うるさく言われていたのでシルク素材は手洗い、面倒だと思いつつもお洒落着用洗濯洗剤で押し洗いし浴槽内物干しにピンチで止めた。
(腰が、痛い)
腰というより全身筋肉痛だ。あの後もう1回、合計3回愛の営みとやらを堪能させられた。
(痛かったけれど優しかったから許す)
宗介のセックスは丁寧で痛みは幾分か和らいだ《あっち》の相性も良いのだろう寝不足の筈だが顔色は悪く無い、なんなら調子が良い。洗面所で歯を磨いていると扉がノックされた。
「おはようございます」
「おふぁよーごらいまひょ」
「朝食の準備が出来ましたから」
「ふぁ、ふぁいっ!」
部屋着に着替えてリビングに行くと珈琲の芳しい香が漂っていた。「サンドイッチを作って来たからどうぞ」とドヤ顔で腕組みをしている。確かに初めて作ったにも関わらずバターの量も丁度良い、具材もバラエティに富み切り口も綺麗だ。
「すごい!綺麗に切れましたね!」
「あぁ、それは板さんが出勤して来たからお願いしました」
「・・・・・正直で宜しいですね」
それは果林と宗介が結ばれた晴れやかな朝、天窓には青い空が広がっていた。
「・・・・・・・・!」
「気持ち良いでしょう」
果林が首を左右に振ると宗介は口元を歪め、今度は太腿の脇から撫で下ろし膝裏を突いて脹脛を軽いタッチで触れた。それを何度繰り返しただろう、果林の乳房の下には汗が滲み女性特有の香りが匂い立った。
「・・・・・・・ん」
両膝裏を抱え上げた宗介は内腿を舐め太腿の付け根で細かく震わせた。果林は背中を逸らしてその快感に耐えたが舌先が下着の縁から中へと差し込まれた瞬間、声が漏れた。
「あっ!」
「失礼」
腰を引いて逃げようとしたが宗介の手はそれを許さなかった。指先は脇を撫で上げ小ぶりな胸に辿り着くとゆっくりと揉みしだき始めた。
「ん」
上半身と下半身で交互に寄せては返す快感の波に果林の脳髄が白く霞んだ。
「・・・・・・ん」
「さぁ、脱ぎましょうか」
身が蕩け始めた果林は力無く素肌を晒した。華奢な身体に丁度良い具合の乳房。
「そ、そうすけさ」
「はい」
「そうすけ、さん、アッ!」
果林の両腕がその背中にしがみ付き宗介の名前を呼ぶ。
(・・・もう良い頃ですね)
果林の背中が弓の様に反り返ると身体が小刻みに震えた。
「も、もう無理です、やめて下さい」
その言葉に弾かれた宗介は枕の下からコンドームを取り出すと慣れた手付きでそれを根本まで被せた。
ぎしっ
昂った果林がうっすらと目を開くと宗介の唇が額をついばんだ。
「宗介さん」
「初めて見る果林さんです」
「見ないで下さい」
果林は両手で顔を隠した。
「今、私は嬉しくて」
「嬉しくて?」
「堪りません」
そう囁く宗介の面持ちは真剣だった。
「・・・・あっ」
「緊張しないで」
宗介はそれに手を添えるとゆっくりと下半身を突き出した。
「・・・・んっ」
「力を抜いて下さい」
果林の中に埋もれそれは喜びに震えた。宗介は果林の身体を突き上げたい衝動に駆られながらも耐え忍んだ。
「少し動かしますよ」
果林は顔を隠したまま無言で頷いた。宗介は膝裏を抱え上げると角度を付けながら中へと押し入った。
「大丈夫ですから」
浅く前後する腰は果林の身体を小刻みに揺さぶった。
「そんなに締め付けないで」
「む、無理です」
一度絶頂に達した果林の中はそれをゆっくりと力強く咥え始めた。
「ん!」
これまで平静を保っていた宗介だったが遂に我慢の限界を超え内壁の奥深くまでそれを挿し込んだ。
「・・・・・!」
「もう無理です、我慢出来ません、ごめんなさい」
そう断りを入れた宗介は果林の脚を大きく開かせると前後に大きく動き始めた。交わった部分から滑った体液が滲み出し淫靡な音が2人の興奮を煽った。
「・・・・・あ」
小ぶりな胸が上下に揺さぶられ果林の指先がシーツに皺を作った。
(・・・宗介さん苦しそう)
垣間見た宗介の額には汗が滲み眉は歪み口元はきつく結ばれていた。
(感じてくれているんだ)
果林の中で宗介への愛おしさが込み上げその手は自然と背中にしがみ付き爪を立てていた。
「か、りんさ」
2人が深く繋がった瞬間だった。
「あ、あ」
「んっ、んんっ」
宗介は苦悶の表情を浮かべた。下腹が打ち付けられる音が絶え間なく響き果林の足の指がグッと握られそして開かれた。激しく前後する腰、果林は腹の奥底から爪先へとアルコールが紙に染み渡る様な感覚を覚えた。
「・・・・・!」
2度目の絶頂を迎えた内壁は急激に窄んで蠢き、容赦無く宗介を根本から先端に向かって吸い上げた。
「か、果林さん」
深い呻き声を上げ果林の名前を呟くと宗介は腰を何度か震わせてコンドームの中に白濁した体液を放った。
熱を帯びた吐息がこもるベッドには、果林の隣で仰向けになった宗介の姿があった。果林はその横顔を眺め頬を指で突いた。
「なんですか」
「すごかった」
「痛くなかったですか?」
「ちょっと、痛かったかな」
「ごめんなさい」
宗介は果林の髪を撫でながら大きな溜め息を吐いた。
「私は出来るかどうか心配でした」
「38歳、あ、39歳だから?」
「5年ほどしていなかったので」
果林は目を丸くした。
「こんなにカッコいいのに!」
「ありがとうございます」
「なんで!」
「仕事の方が楽しくて」
「そうなんだ」
「それに2年前からは果林さんのことしか見えていませんでしたから」
「・・・・・・ぶっ!」
宗介は果林に向き直ると力強く抱き締めた。
「もう放しません」
「はい」
「私の果林さんです」
「はい」
ふと気が付くと内股に硬いものを感じた。
「・・・・まさか」
「今日は私の誕生日ですから!」
「ちょ、ちょっと待って下さい!もう昨日になっています!」
「誕生日です!」
宗介は果林に覆い被さった。
(んんん)
翌朝、果林がベッドから起き上がるとそこには乱れに乱れたシーツ、首筋以外に花咲くキスマーク、髪の毛はボサボサだった。
(いない)
そこに宗介の姿は無かった。果林は脱ぎ捨てたキャミソールとパンティーを探した。それはリビングのソファの上に綺麗に畳んで置かれていた。
(やはりマメだ)
それをむんずと掴み上げると素裸のままシャワールームへと向かう。日頃から口うるさく言われていたのでシルク素材は手洗い、面倒だと思いつつもお洒落着用洗濯洗剤で押し洗いし浴槽内物干しにピンチで止めた。
(腰が、痛い)
腰というより全身筋肉痛だ。あの後もう1回、合計3回愛の営みとやらを堪能させられた。
(痛かったけれど優しかったから許す)
宗介のセックスは丁寧で痛みは幾分か和らいだ《あっち》の相性も良いのだろう寝不足の筈だが顔色は悪く無い、なんなら調子が良い。洗面所で歯を磨いていると扉がノックされた。
「おはようございます」
「おふぁよーごらいまひょ」
「朝食の準備が出来ましたから」
「ふぁ、ふぁいっ!」
部屋着に着替えてリビングに行くと珈琲の芳しい香が漂っていた。「サンドイッチを作って来たからどうぞ」とドヤ顔で腕組みをしている。確かに初めて作ったにも関わらずバターの量も丁度良い、具材もバラエティに富み切り口も綺麗だ。
「すごい!綺麗に切れましたね!」
「あぁ、それは板さんが出勤して来たからお願いしました」
「・・・・・正直で宜しいですね」
それは果林と宗介が結ばれた晴れやかな朝、天窓には青い空が広がっていた。