君の王子になりたくて
「やっ…!なんでキスばっかりしてくるの…!?」
「そーやって可愛いことばっか言ってるから
俺に食べられちゃうんだよ」
ぺろ、と唇を舐められてただでさえ熱帯びた体が更に熱くなる
き、危険すぎる…っ
甘々な響くん、すっごい危険だよ!!
反則レベルの甘い笑みを含んでまたキスを迫られて私は必死に逃げようと響くんの胸を押し返す
「だーめ、もう逃がさない」
「響くんっ、もう無理!
酸欠で死んじゃうっ…」
「そうならないように今からいっぱい練習しよっか?」
ね?と微笑まれて私は全身から血の気が引いていく
あ…この顔の響くん
絶対やめないやつだ…
昔一緒にやっていたテレビゲームで負け続けた響くんが“勝つまでやめないからね”と躍起になっていた時の表情を思い出す
結局いつも私が振り回されるんだからっ…!!
そうして響くんのわがままに絶対服従(彼女ver.)な毎日が始まったのでした