君の王子になりたくて

目を輝かせると響くんに優しく微笑まれた


「うん、綴ちゃん好きだもんねこういうとこ
そんなに喜んでくれるなら、本当恥ずかしい思いした甲斐があった」


「恥ずかしい…あ、執事カフェのこと?」


「そ、綴ちゃんとデートしたかったからがんばった」


「ふふ、ありがとう
でも、似合ってたよ?執事服」


「嬉しいけど恥ずかしいもんなの男は」


確かに女の子の私ですらあんな恥ずかしい思いをしたんだ
眉を下げて遠い目をする響くんも相当いやいやだったのが伝わって、だけど私の為にしてくれたと思ったら顔がにやけてしまう

響くん目当ての行列に驚いたり、ヤキモチやいたりでそれどころじゃなかったけど

うん、かっこよかったな…
響くんの執事姿

思い出すとドキドキしてしまって顔が熱い


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