君の王子になりたくて
というか、3対3のはずじゃ…
そう聞いていたはずなのに、なぜか女子3人と男子4人になっている
響くんがいたんじゃ恋とか出会いとかなんて探してる場合じゃない
そんなことより私と響くんが幼なじみだってみんなにバレないようにしなくちゃ…
「どう?綴は気になる人いた?」
そんな私の心境を知る由もない茜は期待大、といった様子で聞いてくる
「いや…はは、どうだろう…」
それどころじゃないよ私…っ
目の前に座ってる響くんの目が怖くてさっきから男の子達の顔すらまともに見れていない
「早川王子は言わずもがなだけどさ、向井くんの友達2人も結構かっこいいよね?」
「ああ…うん、そうだね…?」
「大丈夫?綴、顔色悪いよ?」
さっきまでの出会いを探すと意気込んでいた私はどこへやら
引きつった笑顔で答えると月ちゃんが心配そうに私を覗き込む