君の王子になりたくて
「ひ、響くん…怖い…よ?」
なにが間違いだったのかわからず困惑する私に響くんはさらに顔を近づけて
「俺言ったよね?綴ちゃんは俺とずっと一緒にいなきゃだめって、忘れちゃったの?」
「忘れてないよ…で、でも、それとは関係ないでしょう?」
私が恋したとして、響くんとの関係はきっとなにも変わらないし
幼なじみってことが消えてなくなるわけじゃないもん
怒ってる意味がわからない…
「やっぱり何にもわかってない、ほんと手のかかる子」
「っ!?ま、まってよ!それは響くんの方だよね!?」
聞き捨てならないセリフに歯向かうと大きなため息をつかれてしまった。
ため息つきたいのはこっちなのに…っ