君の王子になりたくて
彼女宣言
♢♢♢
「おはよ、ごめんもうちょっとだけまってて?」
次の日の朝、全く眠れなかった私は目の下に濃いクマをつけて響くんを待っていると
そこに現れた彼は案の定
また鳥の巣作ってる…
「私がやるからとりあえず座って…?」
「ほんと?綴ちゃん大好き」
うん、やっぱりそうだよね
響くんは私のことを親鳥か何かだと思ってるんだ
だからきっと昨日のあれもスキンシップの延長…
よくよく考えてみれば、女の子慣れしてる響くんだけど彼女がいたことは1度もない
それは幼なじみの私がよく知ってる
だから彼はきっと、幼なじみの好きと恋の好きの区別がわからないんだ
はぁ、眠れないほど頭がいっぱいで一晩中ぐるぐる考えていたのに損した…
ここはちゃんと私から説明しなくちゃ