君の王子になりたくて
「まぁいいわ、今日のところは引いてあげる」
るん♪と踵を返してしまった月ちゃんは鼻歌混じりに帰る支度をはじめてる…
響くん、すごすぎない?
あの般若みたいな顔してた月ちゃんを一瞬でいなした…
「月乃…綴のことになると単純なんだから」
まったくと呆れている茜に響くんが振り返って
「茜さんもさすが綴ちゃんの友達、明るくてすごくいい子って噂本当だった」
「え!?や、やだぁ〜っそんな、明るくて可愛くて美人だなんて〜…え〜!?」
茜…そこまで言ってない…
響くんに目がハートの茜は幻聴が聞こえてしまっているらしい…
どうしたっていうの2人共…
一瞬にして茜と月ちゃんからの好感度を獲得した響くんは行こうと私の手を繋ぎ教室を出る
さすがみんなの早川王子
人に好かれる術を完璧に使いこなしてる…