君の王子になりたくて
セットされたライトブラウンの髪から除く綺麗なアーモンドアイ、高い鼻に形のいい唇、左耳のリングピアスが爽やかさにアクセントを加えていてさらに脅威のスタイル
しかも勉強もスポーツも学年トップで女の子の扱いだって完璧で
まさに少女漫画の中から出てきた王子様
だけど、みんな知らない
本当の響くんを
彼はみんなが知ってる王子様なんかじゃない
早川王子と呼ばれる私の幼なじみの裏の顔
遡ること数時間前ー…
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「綴ちゃあん、髪セット決まんない…やって?」
朝食のトーストをかじりながらインターホンの鳴った玄関を開けると、頭を鳥の巣のようにしている幼なじみの姿
「もおお!何度も言ってるよね!?
最初にスプレーかけないで!!」
家がお隣の響くんは毎朝こうして私の家にやってくる