君の王子になりたくて
さっき階段で私の後ろにいた人
どこかで聞いた事あるような声だった
誰かまでは思い出せないけど…
まぁでも、こんなことになった理由は1つ
「これ、どうせ早川の熱狂的なファンの仕業だろ?」
やっぱりそうだよね…
私もそう思う
「…多分」
だけど断定はできないから濁すしかない
本当にそうだとも言いきれないし…
「大変だな、早川の彼女も」
「彼女っていう彼女では…ないんだけどね」
自分でも意味がわからないことを言っているのはわかっているけど、なんて説明したらいいかわからない
当然伊月くんもはぁ?と首を傾げてこちらを見つめてる
「何それ、どういう意味?」
「えっと、私達一応付き合ってるってことになってるんだけど…実は」