君の王子になりたくて
「つーかそれ、早川が見たらぶちギレそうだな」
「え!?な、なんで…?」
私が来ているチャイナ服を指さして言う伊月くんにビクッと体が震える
そ、そんなに似合ってないんだろうか…
「いや、後で反応教えて
おもしろそーだし」
「あ、うん…?」
「別に似合ってないからとかじゃないから、かわいーと思うよ俺も」
えっ!?
な、なんか伊月くんには前にもそんなこと言われたような気が…
にっ、とちょっとだけ意地悪な笑みを浮かべる伊月くんにびっくりして目を瞬いた
社交辞令だってわかってるけど、なんかくすぐったいような気持ちになる
「あ、ありがとう…
そうだ、ご注文は?」
3人から注文をとって、茜のところに向かう
そして向井くんが来ていることを教えた瞬間、茜の指示がぐちゃぐちゃになってお店に大混乱を招いてしまったのだった