君の王子になりたくて
「でも俺1人じゃ髪鳥の巣だし、シャツ焦がすし、ネクタイで首閉めるけど…」
「…っ、わかったから早くして!!」
響くんのお家はお母さんが小さい頃に亡くなっていてお父さんとの二人暮し
そんな響くんを私が小さい頃から甘やかし、何でもやってきてしまったのがいけなかった
「ほらシャツ!着たらセットするから座って!」
「はあい」
今では私に甘えまくりの不器用人間が出来上がってしまったよ…
私も私で響くんに頼まれたら断れないのもいけないんだけどね
だって、ほっといたりなんかしたら響くんなにするかわかんないし…
この前なんか、私が家族旅行行ってる3日間の間にボヤ騒ぎを起こして大変だったんだから
こんな関係が小学生の頃から続いて早何年か…