これを運命というのなら
おはようございます!
私は内勤社員の出社時間の1時間前には出勤している。
誰もいないオフィスに入り、挨拶をして社長室を覗くと。
大概、出社している社長にも挨拶をすると――おはよ!と返してくれるんやけど………
いつものデスクにいない?
しかもデスクの電気は付けっぱなし。
ということは…….
私の定位置に視線を向けると、ソファーに収まっていない長い足が視界に飛び込んで来て。
やっぱりそういうこと!
夜中、いや明け方近くまで仕事して――さすがの睡魔に負けてソファーで寝てしまった、という月末あるある。
私も大概やけど、社長はさらに私を越える仕事人間。
さて! 社員のみんなが来る前に起こさんと。
これも1年半で身に付いた私の役目。
「社長!! 起きてください!」
鞄を一応はある私のデスクの椅子に置いて、閉じた瞼の上に置かれた腕を揺すり。
無駄なものが何もないであろう、お腹をポンポン叩くと――
うーん……と、お腹の手を取られて、綾乃?
この時にいつも思う、寝起きの少しだけ掠れた色気ある声が心臓に悪いって。
「はい!おはようございます!」
だから、手を離して挨拶をする。
私は内勤社員の出社時間の1時間前には出勤している。
誰もいないオフィスに入り、挨拶をして社長室を覗くと。
大概、出社している社長にも挨拶をすると――おはよ!と返してくれるんやけど………
いつものデスクにいない?
しかもデスクの電気は付けっぱなし。
ということは…….
私の定位置に視線を向けると、ソファーに収まっていない長い足が視界に飛び込んで来て。
やっぱりそういうこと!
夜中、いや明け方近くまで仕事して――さすがの睡魔に負けてソファーで寝てしまった、という月末あるある。
私も大概やけど、社長はさらに私を越える仕事人間。
さて! 社員のみんなが来る前に起こさんと。
これも1年半で身に付いた私の役目。
「社長!! 起きてください!」
鞄を一応はある私のデスクの椅子に置いて、閉じた瞼の上に置かれた腕を揺すり。
無駄なものが何もないであろう、お腹をポンポン叩くと――
うーん……と、お腹の手を取られて、綾乃?
この時にいつも思う、寝起きの少しだけ掠れた色気ある声が心臓に悪いって。
「はい!おはようございます!」
だから、手を離して挨拶をする。