これを運命というのなら
いつもの時間――。
セットしていたアラームが音をたてる。
いつぶりかわからない行為で、気ダルさと心から満たされた感覚と、初めてに等しい腕枕の痺れを感じながら薄っすらと目を開けると。
鼻先からフワッと香る綾乃の香り。
胸いっぱいに吸い込むと、んー、と綾乃が素肌の俺の胸に鼻先を擦り寄せている。
頭をポンっとして、おはよ、と言えば。
おはようございます、と見上げた綾乃と視線が合わさって。
綾乃がふふっと幸せそうに笑うから、無意識に唇を重ねている。
「今、何時ですか?」
「6時35分」
アラームを止めたばかりのスマホを確認して伝えると、俺から少し離れて寝転がったまま背伸びをして。
下着、と呟いて探している綾乃の身体を引き寄せているのさえ無意識で、ふと気が付けば綾乃の小さな身体が俺の腕の中にすっぽりおさまっている。
「まだ……ええやん」
こんな満ち足りた朝を迎えるなんて、俺にはなかったことで……初めてやからこそ、あと少し堪能したい。
まぁ、これから数え切れないくらいあるんやろうけど。
暴れる綾乃を制して、じゃれ合って。
キスを楽しんで。
ふとスマホを見れば、ヤバっと。
早くシャワー浴びて用意せぇへんと間に合わへんで!
こうやって朝のひと時を楽しんで、綾乃がぶつぶつ言っいるのを聴きながらも、急いで飛び出すのも悪くないな。
かなり、今までの自分なら考えられへんくらい重症やとは思うんやけと……そんな自分が新鮮で悪くないと思う。
嵌ってんなぁ………綾乃に。
セットしていたアラームが音をたてる。
いつぶりかわからない行為で、気ダルさと心から満たされた感覚と、初めてに等しい腕枕の痺れを感じながら薄っすらと目を開けると。
鼻先からフワッと香る綾乃の香り。
胸いっぱいに吸い込むと、んー、と綾乃が素肌の俺の胸に鼻先を擦り寄せている。
頭をポンっとして、おはよ、と言えば。
おはようございます、と見上げた綾乃と視線が合わさって。
綾乃がふふっと幸せそうに笑うから、無意識に唇を重ねている。
「今、何時ですか?」
「6時35分」
アラームを止めたばかりのスマホを確認して伝えると、俺から少し離れて寝転がったまま背伸びをして。
下着、と呟いて探している綾乃の身体を引き寄せているのさえ無意識で、ふと気が付けば綾乃の小さな身体が俺の腕の中にすっぽりおさまっている。
「まだ……ええやん」
こんな満ち足りた朝を迎えるなんて、俺にはなかったことで……初めてやからこそ、あと少し堪能したい。
まぁ、これから数え切れないくらいあるんやろうけど。
暴れる綾乃を制して、じゃれ合って。
キスを楽しんで。
ふとスマホを見れば、ヤバっと。
早くシャワー浴びて用意せぇへんと間に合わへんで!
こうやって朝のひと時を楽しんで、綾乃がぶつぶつ言っいるのを聴きながらも、急いで飛び出すのも悪くないな。
かなり、今までの自分なら考えられへんくらい重症やとは思うんやけと……そんな自分が新鮮で悪くないと思う。
嵌ってんなぁ………綾乃に。