可愛い番犬を育成したつもりがどうやら狼だった件~だけどやっぱり私の犬はとっても可愛い~
「安心してください。僕は本物の犬ではないので手に入れた獲物を誰かに捧げるなんてしませんから」

 全部僕のです、なんて楽しそうに言いながら私の小鳥の仮面につけられていた装飾の羽を噛み、そのまま仮面が外される。
 小鳥の仮面の下から現れた私の顔は、きっと真っ赤に染まっているだろう。

(こんなの、犬じゃなくて狼じゃない……!)
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