可愛い番犬を育成したつもりがどうやら狼だった件~だけどやっぱり私の犬はとっても可愛い~
 流されていると言われればそれまでなのだが、だが本当に彼が私の中で対象外だったのなら受け入れることは出来なかっただろう。

 つまりはきっと、そういうことなのだ。

 そんな結論に辿り着いた私が、いつ彼のモノがナカに挿入ってくるのかとドキドキしていた時だった。
 
「ね、さっき言った言葉、覚えてる?」
「……へ?」

 くちくちと彼の鈴口が私の蜜口を擦り、愛液が絡まって淫靡な水音を立てながら私の顔を覗き込んだジェイクがあざとくこてっと小首を傾げる。

 さっき言った言葉とはどれだろうか。
 なんだかずっと卑猥な言葉を言われていた気がするが、どれのことかわからない。

「さっき言った言葉って……」
「最後まで責任を取って飼って貰わないと、ってやつですよ」

 にこりと笑ったジェイクが、私の耳元へと顔を寄せる。
 そして甘く掠れたような吐息混じりの声で、「責任、取ってくださいね?」と囁いた。
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