クールな彼は、私にだけ甘々です。

③寮室にて

「うっ…疲れたなぁ…」
青学初めての授業で、緊張もあったからか、ドッと疲れがきた。

んっ、今日はゆっくり休憩して、明日に備えようっ

ふぁ〜と欠伸をして、今日一日どれだけ疲れたのかが分かった。

お風呂も入って、夕食も済ませたから、寝ようっと思ったけど、少し気分転換のために、外に出たいなぁと思った。

ーーガチャッ

玄関を出た先に、来たのは中庭だった。

この学院の中には、色とりどりで綺麗なお花が咲いているから、今日、素敵だなぁって思ったんだぁ。

花を見て楽しんだ後、寮室に入り、ゆっくりする予定だった。

のだが……。

「う、そっ…」

私の寮の前で、人が倒れていたのだ。

どっ、どうしようっ。

って、悩んでいる暇なんてない!私の寮室に彼を入れてあげようっ!

と思ったけど、

「っ、、重いっ」

そりゃぁ男の子だから重いと思うけど……。

はぁ…はっ、ふぅ、

凄い力を使って、なんとか私の寝室のベットまで行かせられた。

もし私が熱を出した時のためにと思い、買っておいたセットを用意する。

氷枕に、冷えピタ。それに、ゼリーも。あ、おかゆも作っておかなきゃっ!

バタバタと行動していて、おかゆが作り終わった時に、ふと、目を覚ました。

「大丈夫⁈目を覚ましたっ‼︎って、伊集院さん!」
なんと、運んだ病人さんは、伊集院さんだったのだっ。

って、気づかない方がおかしい、かな。

起きたから、バタバタと次の用意をした。
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