クールな彼は、私にだけ甘々です。
座席表をひょこっと確認し、席へ向かう。

窓側だぁ。そんな小さなことでも、少し嬉しかったりする。

ふと、私の後ろの席を見る。もう少しで、担任の先生が来るのに、まだ来てないなぁ

なーんて考え事をしている時、後ろから、トントンッと突かれた。

あまりにびっくりして、

「ッ⁈はぁい⁈」

と、変な声を出してしまった。

はぁい⁈ってなんだろうっ、すごく声うわずってるし。

ふと、前の方を見た。

その人物を見て、頬が緩んだ。

「あっ、美兎ちゃんっ」

そう、私の前の席の人物は、私の親友の、小倉美兎(こぐりみう)だったからっ。

美兎ちゃんと同じクラスだぁ、嬉しいっ

美兎ちゃん、やっぱり綺麗だなぁ

可愛い美兎ちゃんの容姿を見て、そう思う。
私とは、大違い。

美兎ちゃんの方が、断然可愛い……。

栗色の髪色で、すごくストレート。

瞳の色が、透き通った薄い茶色。

二重でぱっちりしていて、鼻も高くて綺麗。

そして背も高いという。

肌も白くて、告白する男子が、後を経たないと言う。

私は、自分の容姿が、コンプレックスだった。
何故なら、私の髪色と目の色にある。

私の髪色は、色素の薄い、紫よりのピンク色。

瞳は、青に近い、水色。

ゆういつ気に入っているのは、ぱっちりとした二重ということ。

私はそんなに背も高くないし、髪もくるっとしている。

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