クールな彼は、私にだけ甘々です。
「やっぱり、美兎ちゃんは可愛いなぁ」

ハッ!

も、もしかしたら、失礼かもしれないっ。

お前にそんなこと言われたくねーよって……

いや、美兎ちゃんはそんなこと言わないと思うけどっ

「なーに言ってんの?あんたみたいなかわいい容姿してる人、いないわよー?」

な、何言ってるのっ?

「私、美兎ちゃんより可愛い子見たことないっ」

「んもぉ〜照れちゃうっ。花鈴は顔よし!性格良し!頭もよし!だもんねっ〜」

そんな話をしていたら、担任の西野和哉という先生がきて、入学式の会場へと向かった。

……え?

入学式の会場。それは体育館だ。

だけど、それは私の知っている体育館ではなかった。

お、大きすぎる。

多分、小学校の頃の体育館の、2.5倍はある気がするっ…。

そして、入学式が始まった。

先生が話していく中、とうとう、あれが来てしまった。

「新入生代表。小夜花鈴」

そう、私は何故か、新入生代表に選ばれてしまったのっ。

新入生を前にして、緊張が高ぶる。

ッ……。

今朝、美兎ちゃんな言われたことを思い出す。

『いい?挨拶をする時は、音符が付くように話すこと。そして噛まない!これで絶対に成功するわよ!』

よし、頑張るぞっ
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