クールな彼は、私にだけ甘々です。
彼は、私をみて、目を見開いて固まっていた。

ん……?どうしたんだろう?

そう思ったけど、深く聞かなかった。

「あ、悪い。中断してしまったが、1限の前半は周りの人たちと自己紹介をし、後半は、perfectgirlに挨拶をしてもらう。」

ん…?今、perfectgirlに挨拶をしてもらうって…

「やっほっ!花鈴!」

ギュッと抱きつかれ、思わずビクッとした。

「うわっ!美兎ちゃんっ!もぉ、びっくりしたぁ」

「えへ、ごめんってぇ〜……って、自己紹介だよねー一応しよっかぁ。あたし、小倉美兎だよぉー?」

ふふっ、もちろん知ってますっ

「私は、小夜花鈴ですっ」

「ふふっ〜ってか、他の人にも挨拶したほーがいいよね?行ってくるわ!」
と言って、隣の人に話しかけに行った美兎ちゃん。

私も、他の人と挨拶っ、ってあっ、

後ろの席の男の子が、誰とも話していなかった。

そっと、話しかけた。

「こんにちは。小夜花鈴です。あなたは?」

「……伊集院龍……」

わぁ、かっこいい名前っ

「かっこいいですねっ。名前っ」

素直な感想を述べたら、びっくりしたようにこちらをみてきた伊集院さん。

「……おい、お前、今…俺の名前がかっこいいって言ったか?」

??

「はいっ」

「……っ、そうか。俺の容姿ではなく、俺の名前がかっこいいと」




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