クールな彼は、私にだけ甘々です。
「では、授業も後半に入ったので、perfectgirlに挨拶をしていただこう」

パチパチと拍手が鳴る中、私と、もう一人、葉蘭 小姫ちゃんが前に出た。

「えへへっ、拍手どーもありがとぉ。perfectgirlに選ばれましたぁ♡葉蘭小姫でぇす。みなさん、よろしくねぅ?」

可愛らしい自己紹介だなぁ…

そう思ったのはわ私だけでなく、

「小姫ちゃんっ、可愛すぎだろ?」

「俺、小姫ちゃん推しになるわぁ」

なんて声が聞こえた。

ふふっ、小姫ちゃん人気だねっ

微笑んでいる私に、小姫ちゃんが鋭い視線を向けているとは知らずに。

わ、私の番だ…っ

頑張らなきゃっ!

「みなさん、こんにちはっ!perfectgirl?に選ばれました。小夜花鈴ですっ
まだいきなりで、何をするのかは、私には分かりません。
だけど、選ばれた以上、どんな役割でもきちんとこなしたいと思いますっ!よろしくお願いしますっ」

「うっ…この健気さがぐっとくるっ、可愛いっ」

「ピュア……守ってやりたくなるよ」

「小姫ちゃんもいいけど、、花鈴ちゃん派だわ、俺」

「いやそれなぁー」

緊張しすぎていて、そんな会話は私には聞こえていなかった。

席について、ぐっと拳を堪える。

き、緊張したぁ…そのあとはぐったりしすぎて、何をしたか覚えていなかった。
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