闇姫

いざクラスへ

由依side

今、長い廊下を歩いている。

イケメン様の柴先生と。

不意に、柴先生が話かけてきた。

柴「ねえ、君。
 君は何者?」

!は?
もう私が一般人じゃないことを勘づかれたの?
予想外。
でもここは冷静に対応しなきゃ。

由衣「どういうことですか?」

柴「いや、だいたいの女の子は僕のこの顔に
  見とれるんだけど、君はそうじゃないから。
  いくら君みたいな美人な子でも、
  少しは見とれるんだよ。」

は?何コイツ。イケすかないんだけど。
何?ナルシストだったの?
ナルシストなら、せっかくのイケメンな顔が台無しね。

まあ正体がバレたんじゃなくてよかったわ。

由衣「それは、少しイケメンな人と一緒に暮らしている
   からですよ。
   先生より何倍もイケメンな人と、ね。
   それより、自分に自信があるのは結構ですが、
   ナルシストも大概にした方がいいですよ。」

最後に嫌味を言ってやった。

柴「へぇ。おとなしくて美人でイイコかと思ったのに、
  結構言うね。
  俺、少し君のこと気に入っちゃった。顔もタイプだし。」

は?教師が生徒に何言っちゃってんの?
しかも少し殺気だしながら。

まあそっちがその気ならこっちも容赦しないけどね。

由衣「ご冗談を。」

営業スマイル+殺気だよ★

柴「……君、本当に何者?殺気もだせるなんて」

やば、気づかれた?

由衣「ただの一般人ですよー。
   あっ、教室着きましたね。」

柴「……ああ、そうだね。君の入るクラスは2-Aで、鬼神がい
  るクラスだよ。
  姫は別クラスだけどね。」

へえ。やるじゃん。鬼神と同じクラスにしてくれるなんて。
復讐がしやすくなる。オヒメサマが
他クラスなのは残念だけど。

さあ、面白いゲームを始めようか。
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