黒色無双
「君J組?」


そこにいたのは、茶髪のイケメン!


噂になってるのって、もしかしてこの人かな?



……でもなんかこの顔、どこかで見た気がするけど。

まあ、はじめましてだし、気のせいかな。



いろんな気持ちを抑えながら、質問にこくりと頷いた。



「え、名前なんていうの?俺、早川(はやかわ)柊真(しゅうま)


「ん?えっ?」


「だから、早川柊真」



え、嘘でしょ!?


早川柊真……!?


早川柊真って、小学校の時に転校して行った人、だよね。

あの早川柊真だよね。


あたしのこと覚えてるかな。


「あたし、清水美嘉なんだけどさ……覚えてない?」



なんで気づかなかったんだろう。


どこかで見た顔だな、とは思ってたけど。

なんかいろいろ変わりすぎてない?


しかも頭良かったイメージ全くないんだけど……。



「え、美嘉?清水美嘉?あの?」


「覚えとったんやね」


柊真が「そりゃあね」と頷いた。
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