黒色無双
もし、友達だね、親友だねって言って、否定されるんじゃないかと怖かった。
だからあたしは、本人の前では、特に親友という言葉は使ってこなかった。
「友達の定義ってなんだろ」
どこから友達なんだろ、と続けて呟いた。
「友達の定義……美嘉むずいこと言うなあ」
紗雪が顔をしかめて言った。
「検索してもピンとこないというか。線引きの仕方がわかんないというか」
紗雪はしばらく考え込む表情をした。
あたしは初対面の人と、こんなに深く話したことはない。
誰だってそうだと思う。
周りから見れば、あたしたちは中学校からの友達、という風に見えるんだろう。
違うんだよな!うん!
こんな友達ができるなんて思ってもなかったから本当にみんなに自慢したい。
あたしと柊真が教室に入ってから、他の生徒が入ってくることはなく、それより先に先生が教室に来た。
「美嘉、先生来たからまた後でな」
「うん」
あたしたちのクラスの担任は、女の先生だった。
だからあたしは、本人の前では、特に親友という言葉は使ってこなかった。
「友達の定義ってなんだろ」
どこから友達なんだろ、と続けて呟いた。
「友達の定義……美嘉むずいこと言うなあ」
紗雪が顔をしかめて言った。
「検索してもピンとこないというか。線引きの仕方がわかんないというか」
紗雪はしばらく考え込む表情をした。
あたしは初対面の人と、こんなに深く話したことはない。
誰だってそうだと思う。
周りから見れば、あたしたちは中学校からの友達、という風に見えるんだろう。
違うんだよな!うん!
こんな友達ができるなんて思ってもなかったから本当にみんなに自慢したい。
あたしと柊真が教室に入ってから、他の生徒が入ってくることはなく、それより先に先生が教室に来た。
「美嘉、先生来たからまた後でな」
「うん」
あたしたちのクラスの担任は、女の先生だった。