クールな彼と秘密の甘い同居。
帰り、一人でトボトボと帰った。

        ***


あれから2週間が経った今、私と神宮寺さんは、話さなくなった。

「神宮寺さっ……」

話しかけようとしても、どこかへ行ってしまう。


胸がぎゅうっと苦しくなる。

神宮寺、さんっ……。


お昼休み、いつもと同じように、美憂ちゃんと食べようと思っていた。

お弁当箱を開き、いただきますっ。

と、卵焼きをパクりと食べる。

「双葉さーん」

クラスメイトの一人に、そう呼ばれた。

「なんですか?」

「廊下で、双葉さんのことを待ってる人がいるのっ」

誰だろう…っ。

「ありがとう。行ってみるよ。」

そう言い、廊下へ行った。

「双葉さぁぁん、ちょっと一緒に着いてきてくれないかしらぁぁ」

甲高い声でそう言われた。

この人は……先輩、かな?

私何かしたかな…? そう思いながら、着いていく。
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