クールな彼と秘密の甘い同居。
連れてこられたのは、校舎裏だった。

人気のない所に連れて来れられ、ビクッとする。

「あの……っ」

「ねぇ、あんたさ?神宮寺様とデキてるって噂本当なの?」

へ………っ?

ど、どういう、事っ

「ちっ、違いますっ…できてませんっ」

バシッ

叩かれた…そう感じるのに、少し時間が掛かった。

「きゃっ…」

ヒリヒリと痛みが感じる。

「お前みたいな奴が、なんで…っ!あたしはね!ずーーと、あの人が入学してからずっと目をつけてたのにっ!なんで一年が!」

ご、誤解ですっ!

「なんでお前みたいな奴が!!」

また叩かれるっ…!

そう思い、ぎゅっと目を瞑った。

しかし、私が叩かれる事はなかった。

「な、なんで…」

先輩が震えた声でそう言ったのが聞こえ、静かに目を開ける。

そこには、会いたかった人がいた。
< 28 / 98 >

この作品をシェア

pagetop