クールな彼と秘密の甘い同居。
 

そう………



そこには、神宮寺さんが居たのだ。

神宮寺さんを見てから、バツが悪そうに、どこかへ行った彼女。

「お前も…。知らないやつについていくな…。」

そういい、またどこかへ行ってしまった。

助けてくれて、ありがとうっ。

そう、心の中で神宮寺さんにお礼を言う。

でも、家に帰っても、神宮寺さんと話す事はなかった。

お風呂に浸かり、夜ご飯を作る。

今日は餃子だ。

「ふんふんふーん♪」

作り終わり、神宮寺さんと一緒に食べる。

でも、会話は……ない。

前までは、

「うまい!」

「お前の料理は最高だっ」

「ありがとうな?」

って、言ってくれてたのにっ…。

涙がじわりと出る。

っ……

ダメだっ。

涙を拭いて、餃子を食べた。

寝室に行き、クマのお人形にぎゅっと抱きつく。

どうすれば……。仲直りができるのだろう。

考えて、考えて、これだと言うものが思いつき、静かに眠りについた。
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