クールな彼と秘密の甘い同居。
こわ、かった。

涙がぽろっと溢れた。

途端、ぐいっと引き寄せられ、神宮寺さんの胸の中へ入った。

「……ッ、バカッ!心配しただろ…。」

そういい、私の頭を撫でてくれた。

ああ、私、


ーーどうしようもなく、神宮寺さんが好きっ!

好き、好きっ。大好き。

自覚した途端、愛しくてたまらなくなってしまった。

家へ帰り、お風呂と、コンビニで夕食を済ませた。

そして神宮寺さんが、「また明日な。」

と部屋の中へ入って行こうとした。

神宮寺さんの服の裾を掴み、

「きょ、今日のことがあって、怖いので、今日だけ一緒に寝ちゃダメですか?」

怖くて怖くて、今にも涙が溢れ出そうな気がする。

今日だけでもいいから、、今は誰かと一緒にいたい気分だった。

「っ……!わ、分かった。」

そういい、私を部屋の中へ入れてくれた神宮寺さん。

ベットの中へ入った。

隣に神宮寺さんが居る。

さっきまで、どうしようもなく怖かったのに、今はもう安心感に包まれていた。

「へへっ、ありがとうございますっ。おやすみなさい…っ」

好きですよ。

そう、心の中でつぶやいた。
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