クールな彼と秘密の甘い同居。
でも、あんなのただの八つ当たりだ。


あれから、何回か俺に話しかけようと、亜衣が近寄ってきた。


でも、今喋ったら、もっと八つ当たりをしてしまいそうで、無視していた。

その度、亜衣は泣きそうな顔でこっちを見てきて、心臓がうるさかった。


        ***


あの告白から二週間が経ったある日のこと、

俺はいつも通り、部活をしてから、家に帰る。

あいつ……この前、女に呼び出されて叩かれそうになってたけど‥大丈夫なのか?

いや…俺のせい…だけど…。



そして、いつも夕飯を作っている亜衣が居る………はずだったんだが、

今日は居なかった。
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