クールな彼と秘密の甘い同居。
「......亜衣、おはよ」


少し眠たそうな声で私に挨拶をしてくれた。


いつもとは違う神宮寺さんにきゅんと胸が高鳴った。


うぅ、その可愛さは反則ですっ......!


「お、おはようございますっ。すぐに朝ごはんの用意をしますねっ。先に席についていてくださいっ!」


私からスッと離れて、席に向かったーー

と思ったけど次は正面からぎゅっと抱きついてきて、

「今は朝飯より、亜衣がほしいかも......」

とイジワルっぽく笑ってきた神宮寺さん。


その瞬間、私は真っ赤なりんごのように赤く、熱くなったのを感じた。

も、もうっ、神宮寺さんっ。

ぷくぅ〜と頬を膨らませて、怒ってますよ!というのを表現すると、少し神宮寺さんの頬が赤くなっている気がした。

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