クールな彼と秘密の甘い同居。
.........なんで...神宮寺さんはこんなにも優しいのだろう。

「はいっ!」

急いで向かった先は図書室だった。

ーーガラガラ

「し、失礼しまーす」

扉を閉めて、中に入る。

「わ、お、お待たせっ!知樹!」

ーーそう。

今日は知樹に呼び出されて、ここに来たのだ。


「「................」」


おたがいが黙り合って、気まずい雰囲気が流れる。

「.........っ、亜衣、神宮寺と付き合ったんだな」

知樹も知ってたんだっ。

私は黙ってこくりと頷く。

少し傷ついた顔をしながら、

「そ、うなんだ。俺も......ごめんな、前に告白なんか、して」

辛そうに顔を歪めた知樹を見て、「そんなことないっ!」と大きな声で言った。
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