クールな彼と秘密の甘い同居。
ひゃっ......。

って、キスっ?

いつもと同様、私は真っ赤なリンゴみたいに赤くなる。


そして、優くんの口が耳元までくる。

「いつも俺のためにありがと」


なっ......?!


真っ赤な私を置いて、平然と席に戻って行った。

うぅ、やっぱり優くんには勝てないよっ


ぷくぅ〜と頬を膨らませながら、まだほんのり赤い顔で優くんを見た。

私だけが、ドキドキしているのかな?

そう思うと、少しだけ悲しくなった。





私を見て、頬が真っ赤になっている優くんを、私は知らない。
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