クールな彼と秘密の甘い同居。
むぅ〜と頬を膨らませて何やら怒っている美兎ちゃん。


わ、私、何か酷いことしちゃったのかな?


「最近、神宮寺くんが周りに居るから亜衣と喋れなかったんだもんっ!今委員会に行ってるからせっかく話せるチャンスなのに、なんでそんな態度なのー‼︎」


 そう、最近優くんが学校でも私にニコニコと察してくれるようになったんだ。


凄く嬉しいっ

......じゃ、じゃなくてっ

「......私と居るの、楽しくない?」

黙った私を見て恐る恐る聞かれた。


えっ......?

もちろん優くんと居るのも楽しいけど、親友の美兎ちゃんと居て楽しくないわけないよっ

「ううん、楽しいよ?」

それに......

「優くんが居ても、美兎ちゃん話しかけてもいいんだよ......?」

どうして優くんが居ると、これないんだろう?

あ、もしかして、私と優くんの関係を気にして?

優しいなぁ。でも、話しかけていいのに。


「いや、あの人近づくなってオーラ凄くて......。亜衣は逆に気づかないの??」


......え?


ボソリと言われた言葉は私に届くことはなかった。



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