クールな彼と秘密の甘い同居。
でも、迷惑なんて、かけちゃダメッ!

「わ、わたしは大丈夫......だよ?」

きっと、返した笑顔はいびつなはず。


でも、今の私にはこれが精一杯だった。


***


家に帰って、ご飯を作る。家事も全部終わらせて、一緒に優くんとご飯を食べる。

「最近、モモうるさいよな、優〜って......」


......最近、優くんは花江さんの話をすることが多くなった。


私がとやかく言うことではないと分かってる......けど、心の中の真っ黒な感情が溢れ出てきそうになる。

あーっ、ダメダメッ!こんな感情......知らないよっ......


黙り込んだ私を見て、心配そうに見つめてきた優くん。

ッ......!

そんな仕草一つ一つで動揺してしまう私は重症だ......っ


好きと言う感情と共に、花江さんへのヤキモチが膨らんでいくのを感じた。

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