クールな彼と秘密の甘い同居。
         ***


「も〜っ!優ってば〜」

「いや、お前が悪いだろ」


いつもの日常......だけど私は、少し辛かったりします。


はぁ......。

朝からため息を吐いちゃダメだっ


......けど、そんなに距離が近くて......き、気になっちゃうっ


そんな事を考えていたら、なにやらこっちに向かってくる足音が聞こえた。


私は本を読みながら、私に用事ではないよね?なんて思って、気にせず読み続ける。

けど、その足音は私の目の前で止まった。


......ん?

誰だろうと思って顔を上げる。

......っ

目の前に居たのは───優くんだった。


「ど、どうしたの、優くん......っ」


学校で話しかけてもらえるのは久しぶりで嬉しいけど、後ろにいる花江さんの視線が痛いよ......っ

まるで、『あんた、優の何よ』といわれているみたいで言われているみたいで、体が強張った。


「いや......、亜衣と話したいなって」



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