クールな彼と秘密の甘い同居。
「あの......お、お口に合わないかもだけど......どうぞっ」

ベットにおかゆと梅を乗せたトレーを置く。

顔色も悪いし、食欲もないかもしれない。けど、食べて免疫をつけて欲しい......。

「ん、ありがと......」

おかゆをなぜだかジッと見つめて、恐る恐る食べていた。

......ん?

なんだろう......。

はっ......!毒が入ってると勘違いしているんじゃ......!


毒なんて入ってませんよ......っと言おうとした時優くんが顔を上げた。

「なぁ......」

「はぁい?」

「おかゆ......初めて食べた、......美味い」 


びっくりしたように目を開けて、でも本当に美味しいって思ってくれている顔をしながら伝えてくれた。


味なんてしないのに、美味しいって言ってくれるなんて......優しいな......って、じゃなくて、初めてって??

なんでだろうと疑問に思ったけど、それを察したのか、「俺、おかゆってまずそうで食べてこなかったんだけど......亜衣のは好き.....っ」
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