(詩)愛すべきもの16
自分だけの世界に
行ってしまった彼女が
遠くを見てる

病院のベッドで
死んでいるかの様に
彼女の少女を
探している

俺は彼女の手を
握りしめる
彼女は俺に微笑む

けど又、遠くを見続けた

俺の鞄には、あの頃の
彼女の手紙が
入ってる

どれだけ彼女を愛しても
愛しとおしても
彼女の体に戻れない

弱いという事なのか?
恐いという事なのか?
俺が
男らしくない事なのか?
最後に俺は
独りになるのか?

彼女に
(何故、笑ってるの?)
って聞くけど
遠くを見ながら
(ただ、笑ってるだけ)
と、つぶやく

俺は大空を見上げ・・・
俺達は何処へ
流れて行くのだろう

あの頃に戻れるのならば
あの風に乗ろう…
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